契約書の修正・差し戻しはどうする?再締結で揉めない流れ

契約書の修正・差し戻しはどうする?再締結で揉めない流れ

電子契約で修正が出た時に揉めやすいのは「版」と「どれが正」問題。差し戻し→修正→再送→締結までを、事故が起きない順番とルール(命名・履歴)で整理。

契約書の修正・差し戻しはどうする?再締結で揉めない流れ

修正が入った時に一番怖いのは、内容そのものより「どれが最新版?」が分からなくなることです。
電子契約は便利だけど、版が散ると一気に混乱します。
なので、修正は流れを固定しておくのが正解です。

結論:修正は「差し戻し→再送」で統一する

結論はシンプルで、修正が出たら一度差し戻して、修正版を再送
“その場で直して続行”みたいな運用を混ぜると、後で事故りやすいです。
やりがちな運用 何が起きる? おすすめ
口頭で修正OKとして進める 言った言わないが残る 修正版を再送して履歴に残す
旧版と新版が並行で回る 署名が分散する 旧版は差し戻し・無効化
ファイル名が全部「契約書.pdf」 最新版が分からない 版番号+日付で命名

ポイント:修正対応は「スピード」より、後から説明できる形(証跡)を優先した方が結果的に速いです。

揉める原因は“版”と“言った言わない”

修正で揉めるのは、たいていこの2つです。
① どの版で合意したか曖昧
② 修正内容の合意が曖昧
  • 相手「この条文、直したはず」/こちら「直してない版で署名されてる…」
  • 相手「メールでOKって言いました」/こちら「でも契約書に反映されてない…」

対策は一択:“合意した内容”は修正版の契約書として残して締結する。これで揉めにくくなります。

再締結までの手順(5ステップ)

  1. 修正点を確定:メールで箇条書き(条番号+変更内容)
  2. 旧版を差し戻し:旧版が署名されない状態にする
  3. 修正版を作成:版番号+日付で命名
  4. 修正版を再送:件名は固定、本文は短文
  5. 締結後に台帳更新:最新版のリンク(またはID)を登録
この中で特に大事なのは、②と④です。
旧版が残っている状態で修正版を送ると、相手が間違えて署名しがちです。

版管理のルール(命名と履歴)

版管理って難しそうに見えるけど、ルールは2つで足ります。
ルール おすすめ
命名 取引先名+契約名+版+日付 ABC社_業務委託_v2_20260226.pdf
履歴 修正点は「条番号+一行」で残す 第5条:支払日を月末→翌月10日

これだけで変わる:後から探す時間が減るし、相手との認識ズレも減ります。

再送メール(修正版の案内テンプレ)

件名【修正版】契約書のご署名のお願い(オンライン締結)
本文 お世話になっております。ご指摘いただいた点を反映した修正版(v2)をお送りします。
本メール(リンク)から内容をご確認いただき、画面の案内に沿ってご署名をお願いいたします。
修正点:第○条(〜)/第○条(〜) 不明点があれば本メールへご返信ください。

質問と回答

Q:軽微な誤字でも再送が必要?
A:相手が「それならOK」と言っている範囲なら、修正版で再送して締結する方が安全です。後から説明しやすくなります。
Q:旧版に署名されてしまったら?
A:まず状況を共有し、修正版で再締結する流れに戻すのが現実的です。並行状態は作らないのが大事です。

今日やること(Step1-3)

Step1:修正が出たら「差し戻し→修正版再送」で統一
Step2:ファイル名を版+日付で命名(v2_YYYYMMDD)
Step3:修正点は条番号+一行で履歴として残す

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