

電子契約を導入しようとすると、最初にぶつかるのが「電子署名って結局なに?」という壁です。
さらにややこしいのが、電子署名には大きく分けて2つの方式があること。
結論:重要なのは仕組みの暗記ではなく、自社の運用に合う方を選ぶことです。
この記事では「違い」と「選び方」を1ページで整理します。
両者の違いを、実務で迷うポイントに絞って表にします。
| 項目 | 当事者型(当事者署名型) | 立会人型(立会人署名型) |
|---|---|---|
| イメージ | 署名者(当事者)が電子署名を行う | サービス提供者が「手続きの証跡」を担保する |
| 強み | 本人性を強く主張しやすい | 導入が早い/相手の負担が小さい |
| 弱み | 導入・運用が重くなりやすい | 本人性の説明が必要な場面がある |
| 向くケース | 重要契約/統制が強い企業 | 中小企業/スピード重視/取引先が多い |
ポイント:「どっちが上」ではなく、運用に合う方が正解です。合わない方式を選ぶと、契約が止まります。
当事者型は、契約の当事者が「自分が署名した」と示すための電子署名を行う方式です。
実務的には、本人確認・証明書・端末管理などの話が絡み、運用がしっかりした組織ほど採用しやすい傾向があります。
当事者型が向く場面:
ひとことで:「強いけど、重くなりやすい」。導入初期でスピードが必要な会社には、負担が大きい場合があります。
立会人型は、サービス提供者が手続きの記録(いつ、どのメールに送って、誰が操作したか等)を残すことで、締結の証跡を支える方式です。
相手方はメールから案内に沿って進めやすく、導入が早いのが特徴です。
立会人型が向く場面:
ひとことで:「速いけど、説明が必要な場面がある」。ただしテンプレ化すれば実務は回ります。
難しい理屈より、現場で効く判断軸で決めるのが一番です。
| 判断軸 | 当事者型が向く | 立会人型が向く |
|---|---|---|
| スピード | 慎重(遅くなりやすい) | 速い |
| 相手の負担 | 増えやすい | 小さくしやすい |
| 重要契約(高リスク) | 向く | 運用と説明が重要 |
| 社内統制(監査・規程) | 強いほど向く | 運用ルール整備で対応 |
| 導入初期(まず回したい) | 重くなりやすい | 向く |
実務の結論:導入初期は「止めない」ことが最優先です。
迷うなら、まずは運用負担が小さく回しやすい形で始め、必要に応じて運用強化する方が成功しやすいです。
方式を決めても、運用が整っていないと止まります。特に止まりやすいのは次の3つです。
ポイント:方式選びは大事ですが、成果が出るのは「検索できる」「更新漏れしない」「止まったら動かせる」仕組みが整った時です。